光と影の中のフォルム
井上治 展
Osamu Inoue photo exhibition
forme
2021.12.17Fri.-12.26Sun.
12:00-20:00
最終日は19時終了
12月21日・22日休廊
火曜日・水曜日
今回の展示では写真家井上治さんのゼラチンシルバープリントの作品の魅力をご紹介します。
銀塩写真とも言われるこの写真技術は、デジタル写真が主流になる前の、フィルムで撮影し印画紙にプリントする方法として一般的な写真技術でした。
ただ、印画紙に焼き付けた写真を見る事も少なくなった最近では中でも白黒の銀塩写真を見る機会も貴重になりました。
井上治さんが40年以上にわたって撮影・制作されたゼラチンシルバープリントの魅力は、その卓抜なフィルム現像技術と焼き付け技術の美しさにあります。
主な被写体である女性ヌードと花・静物が、美しい光と影の中に独特のフォルムを見せています。
中判カメラで撮影され、丁寧に焼き付けられたオリジナルプリントの漆黒から明部までの美しい白黒のグラデーションは、銀塩写真ならでは魅力です。
今展示では同じネガからプリントされた大・中・小の作品30種類以上を真近で手に取ってご覧になれます。
ゼラチンシルバープリントの魅力に触れられるまたとない機会です。
ご高覧のほどよろしくお願い申し上げます。
井上 治 (いのうえ おさむ)
1941年生まれ
1967~1974年 東京学芸大学物理教室助手
1982~1988年 「モダンアート展」出品
写真部部門賞受賞 奨励賞受賞
1983年~2011年 個展7回、グループ展9回